2019年 秋のセミナー特集「テーマA:中規模木造がおもしろい」

来る10月、手の物語プロデュースによるセミナーが東京にて開催されます。この秋はテーマを A・B・C の3つに分け、連続して学べる充実の内容。手の物語では、セミナーの参加募集に伴い、各テーマの内容をご紹介していきます。

これまでの中規模建築に一石を投ずる、「木造ならではの面白さ」

人口減と空き家の増加から、今後は新築戸建の減少が予想されています。
木造戸建に取り組んできた地域工務店・地域設計者としては、これまでの取り組みとはまた別の視点からも、活路を定めておく必要があります。
そうした状況に合わせ、私たちは中規模の木造建築に着目しました。これからの中規模建築に一石を投ずる、「木造ならではの面白さ」を追います。

中規模木造を過去の好例から学ぶ

広く・高く・開放的、親しみがあり、かつ劇的な空間性を持った中規模木造。その建築例の紹介から、みなさまの技術を活かせる道筋を拓いてゆきます。
また写真は講師のお一人、藤原昭夫氏(結設計)による設計の建物。こうした好例を通じて、経験豊富な講師陣から中規模木造を学びます。

講師6名のご紹介と、発表に向けた一言。

(いずみ) 幸甫(こうすけ)
泉幸甫建築研究所 代表
設計者と工務店の共同連携の取り組みへ。木と土の建築を存分に語ろう。

西方(にしかた) 里見(さとみ)
西方設計 代表
秋田からの発信! 性能が大切なのは、建築を縛るためでなく、自由を得るためだ。

山辺(やまべ) 豊彦(とよひこ)
山辺構造設計事務所 代表
「近山」から20年。木造のおもしろさは、架構の自在性と、構造の合理性にある。

趙海光

(ちょう) 海光(うみひこ)
ぷらん・にじゅういち 代表
(チームおひさま)
肝心なのはプランではなく、スケルトンを標準化することでかつて町家は「定番」であり得た。

藤原(ふじわら) 昭夫(あきお)
結設計 代表(家づくりの会)
施設建築では尚のこと、環境負荷が少なく、融通性があり、堅固な建築であること。

松本(まつもと) 直子(なおこ)
松本直子建築設計事務所 代表
(家づくりの会)
自然素材を用いた、質実なデザインで、地域に長く生き続ける建物を生みたい。


重ね材から見えてきた中規模木造の新たな視点。
プロジェクトチームが独自のシステムを発表します。

木造による中規模建築は、今までの日本では重きを置いてこなかったため、実際には手を出しにくいのが実情でした。
これに風穴を開けるため、今回編成されたプロジェクトチームは、重ね材を用いてベース構造と自由な加工法の組合せを図る、独自のシステムを発表します。
また手の物語代表 小池一三をファシリテーターにディスカッションを実施。
「これならウチでも中規模木造がやれる」。そんな方向性を追求してゆきます。

プロジェクトメンバー5名のご紹介と、発表に向けた一言。

山辺(やまべ) 豊彦(とよひこ)(山辺構造設計事務所 代表)
1946年石川県生まれ。住宅医協会 代表理事。日本建築構造技術者協会関東甲信越支部東京サテライト顧問。地域材を活用した中大規模木造建築物の構造設計にも積極的に取り組んでいる。著書に『ヤマベの耐震改修』、『ヤマベの木構造』(共にエクスナレッジ)など。

「中規模木造建築物は地域住民参加による建築プロジェクトです。そこには建物の維持管理や改築も見据え、大工さんをはじめとする地元の技術者が参加し、住民と一体となって技術を継承していくことが重要なのです。」


趙海光

(ちょう) 海光(うみひこ)(ぷらん・にじゅういち 代表)
1948年青森県生まれ。国産材を使った現代型の木造住宅の設計に力を注ぎ、「現代町家」の設計システムを提唱。編著書に『高山建築学校伝説』鹿島出版会。『「現代町家」という方法』建築資料研究社。

「中規模木造ということになると、これまでの例だと構造の軸組を過度に表現するようなものが多く目についてちょっと重い印象です。
頑張りすぎなんじゃないか? もう少しシンプルなフレームでいいのでは?
願わくばそのシンプルなフレームに合わせて、建物の外皮や環境装置(「びおソーラー」とか)なんかも一体になったような表現のものができないか。そんなことを考えながら、みんなでワイワイ言いながら作業中です。」


半田(はんだ) 雅俊(まさとし)(半田雅俊設計事務所 代表)
1950年群馬県生まれ。NPO法人家づくりの会理事。少ないエネルギーで快適に暮らせる、地域の気候風土にあった家「びおハウスH」開発者。

「福祉施設や保育園・集会所・店舗等大勢の方に使っていただく建物は、中規模木造建築の出番です。町の工務店や設計事務所にとってやりがいのある仕事です。」


村田(むらた) 直子(なおこ)(一級建築士事務所MOON設計 代表)
北海道生まれ。室蘭工業大学建築工学科卒業。寒冷地住宅の研究を経て、システム住宅の開発や工務店の標準化に取り組みながら、家を造る側の仕組み作りをサポートする。

「木造住宅はお手の物だけど、非住宅や中規模の木造建物は二の足を踏んでしまう、という工務店さんへ向けて、その第一歩を踏み出していただきたいと思い、今、仕組みを考えています。」


久保(くぼ) 潤一(じゅんいち)(スタジオ・あさか 代表)
1968年山梨県生まれ。半田雅俊設計事務所に26年間在籍し、びおハウスHシリーズ等、地域にあった半規格住宅を突き詰める。2018年に独立。「日々の暮らしのなかで自然の移ろい、快適さを感じることが出来る住まい」を標榜する。

「日々の暮らしのなかで自然の移ろい、快適さを感じることが出来る住まい造りを心がけている。この材と仕組みを使いこなせば、変化する建築事情の中、新たな挑戦が可能となるのではないか?」


新しい時代を拓く秋のセミナー「木と太陽の設計術」

何が起こる、何が始まる。この秋は3つのテーマで連続セミナーへ。
来る10月、手の物語プロデュースによるセミナーが東京にて開催されます。
今回はテーマを A・B・C の3つに分け、連続して学べる充実の内容です。

◎開催日:10月1日(火)~10月2日(水)
◎開催地:東京
◎参加費:A・B・C 各7000円/人(税込・昼食各自)

総合ページのご案内はコチラ

他のテーマも詳しく知りたい ↓
・テーマB:人と自然をつなぐ建築の未来形
・テーマC:泉 幸甫と田瀬理夫の緑の計画学

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【注意事項】
・事前申込み。参加費の事前振込みが必要です。
・会場地図、詳しいプログラム、参加費ご入金先等は、参加お申込み確認後、Eメールにてご案内致します。
・定員に達し次第締め切らせていただきます。

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