「現代町家」の設計で知られる建築家・ちょううみひこさんの手による箱階段です。
箱階段は、町家によって発達した階段です。階段は「武士を見下ろす」という理由で、家具だといって用いたため、実際、引出しや戸棚として用いられました。この先人の知恵を現代生活に生かそうということで、この箱階段が設計されました。

茶の間では、急須やお茶の葉、湯飲みなどの茶器、簡単な食器、常備薬、救急セット類、便せんや切手、筆記道具、文具類、印鑑や貴重品が納められていましたが、現代生活で散逸しがちのものを、この箱階段に入れられてはいかがでしょう。

材料:Jパネル 1000×2000×30mm × 7枚
Jパネルを型紙に合わせてカットして組み立てる箱階段です。
組み立て後、好みに応じて障子の扉を取り付けると、さまざまなヴァリエーションが生まれます。

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ちょううみひこ

1948年青森県生まれ。法政大学工学部建築学科卒。株式会社ぷらんにじゅういち代表。一貫して国産材を使った現代型の木造住宅の設計に力を注ぎ、町家型住宅「現代町家」の設計システムを提唱。全国各地でその地域にあった現代町家が築かれている。常に進化を遂げる現代町家は、一軒の家の単位ではなく、その地域ならではの町角の実現を目指す。編著書に『高山建築学校伝説』鹿島出版会。