『びおsolar』の効果を認めていただき、その建築のスタンダードとして使い続けてもらっている工務店様がいらっしゃいます。宮崎県にある工務店 小弁野工務店様もその一社です。太陽の熱を取り込み、快適な室温空間を実現できる『びおsolar』。どのようなメリットを感じ、使い続けているのでしょうか? その理由を尋ねてみました。
宮崎の工務店・小弁野工務店様について
宮崎県日向市の小弁野工務店様は親子三代にわたってその地の家造りに携わってきた、生粋の「地域の工務店」で、新築棟数は年間平均10件の実力ある工務店です。
初めて導入のお話をいただいたのは去年の1月頃。以来、全ての新築に「びおsolar」を使用してもらっています。
インタビューに応じていただいたのは、社の次代を担うホープである小辨野聖也さん。まずは「びおsolar」を使われる切っ掛けから質問しました。
空気集熱式ソーラーへの興味 きっかけと施工について
手の物語:本日はよろしくお願い致します。早速ですが、「びおsolar」を新築に導入された最初の経緯を教えてもらえますか?
小辨野さん:隣の鹿児島県で、空気集熱式ソーラーを標準にしている工務店がありまして、「空気集熱式ソーラーを使ってみたいな」という意識は元々ありました。太陽の熱を使って部屋を自然に暖めるというコンセプトが、会社の理念に合っていたんですよ。でもコストの面から、自分たちの規模で導入しよう、となると考えてしまう点があって…、そうした折に小池さん(手の物語代表:小池一三)とお話をする機会がありまして、相談させてもらったら「ウチの『びおsolar』ならコスト的にも機能的にも扱いやすいよ」と。詳細を聞いて見積りも出してもらって…、そこからですね。
手の物語:その節は誠にありがとうございました。今まで施工などで手間取ったことはありましたか?
小辨野さん:特に…、ウ~ンないですね!(笑) ただ『びおsolar』の概念は単独で組み込むだけの「設備」ではなくて「建築」から考える、ということなので、最初の頃はダクトを落としたいところをどうするかとか、職人さんと話を重ねながら計画を進めていきました。今はもうお互い慣れているので、スムーズに作業をさせてもらってます。
手の物語:「びおsolar」が入った小弁野工務店の家の住み心地について、お客様からの反応はどうでしょうか?
小辨野さん:やはり冬場の違いについて、良い声をいただきます。皆さん口を揃えて「暖かい」と言ってくれるんです。外は寒くても家の中では薄着の場合が多いと…。お子さん達も、汗をかきながら遊んでいるそうですね。で、用事で外に出ると、家の中との落差にビックリするらしいです。
お客様がわかりやすい、肌感覚へのアプローチ。
手の物語: 小弁野さんには全棟に「びおsolar」を入れてもらっていますが、お客様に対して「びおsolar」はどのように薦められているのでしょうか?
小辨野さん: やはりお客様の肌感覚に訴えかけることを心がけています。冬にタイミングが合えば完成見学会を開き、「びおsolar」を実感してもらう。エアコンの空調とは種類の違う暖かさっていうことは感じてもらえるみたいで、温度などの数字に言及せずに理解してもらえる場合が多いですね。
手の物語: 頭より身体で理解してもらいたいのは、手の物語でも訴えかけていることではありますね。コスト面についての反応はどうでしょうか?
小辨野さん: 確かにエアコンと比べた場合、「びおsolar」の方が高いですけど、使う動力はファンだけなので、電気代があまり掛からないこと、将来的に長く使えることを説明した上で「ちょっと高めのエアコンを買う感覚でどうですか? 電気代は安く済むので、トータルで考えれば安く済みますよ」というお話をすると、納得してもらえる方が多いです。
設計から「びおsolar」を活かせるように…。小弁野工務店さんの場合。
手の物語:設計については気を付けているところはありますか?
小辨野さん:ウチは切妻屋根を良く採用しています。夏も涼しいですし、おのずと南向きにもなるので、「びおsolar」の集熱パネルを設置する上でもマッチしていると思っています。
あとはダクトの這わせ方や落とし方ですね。「びおsolar」を長く使ってもらえるように壁の中に埋め込むようにし、なるべく建物の真ん中に落とすようにすることで性能を活かすよう心掛けています。
手の物語:最後に「びおsolar」を使い続ける事で、御社でどのようなメリットを感じられているか、教えてください。
小辨野さん:まだ使い続けて今年で2年目なのですが、モノがシンプルだから、メンテナンス作業まで含めても将来的に長く使ってもらえるという感触を感じています。そのコンセプトはお客様にも認めてもらいやすいですし、なにより空気集熱式ソーラーの中で「びおsolar」はコストも安価なので薦めやすい、ということにメリットを感じています。
「びおsolar」が社の個性となるよう、これからも続けていきたいですが、世間的に見れば、空気集熱式ソーラー自体はまだ浸透していないという感があります。
手の物語さんで、更に認知度を広げていってくれると、こちらとしてもうれしいですね。
手の物語:ありがとうございました。これからも尽力して参ります!
インタビューに応じて頂いた小辨野聖也さんの語りはとても素朴で、スタッフとしても穏やかな気持ちになれるものでした。
小弁野工務店様は、お施主様が住まれてからも互いの繋がりを大事に育むことを旨とされているだけに、その人柄に感じ入るお客様も多いのかと思われます。
住まい手の声からもわかるように、「びおsolar」を含めた性能を考えた結果、暖かく、そして長く過ごせる家を提供することができている。
お客様、住まい手の方たちとの繋がりを真摯に続けたことで得た確信が、「びおsolar」を使い続けてもらっている大きな理由と感じました。(写真提供:有限会社小弁野工務店)
「びおsolar」の紹介はコチラから
宮崎県日向市の一月の外気温推移(出典:気象庁ホームページ)
なお、宮崎県はとても暖かいというイメージがありますが、それでも冬のピーク時の気温はマイナスまで落ち込んでしまうことがあるようです。(上図参照)
日照が良いことから、「びおsolar」の効果も十分に発揮できますね。