NETATMOウェザーステーション

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先日、仕事が終わったあと、JBNの工務店さんの現場見学会に飛び入りでお邪魔してきました。町の工務店ネットの工務店さんもそうですが、みなさん仲間の建物を見て、説明を聴き、意見交換をし、切磋琢磨していらっしゃるのですね。

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そこで、見つけたのがNETATMO(ネタトモ)というメーカーのウェザーステーションです。とてもオシャレなアルミニウム製の筒がダイニングのカウンターに置いてあったので、紅茶の葉っぱでも入っているのかと思ったのですが、実はこれ、室内外の温度や湿度などを測るセンサーだったのです。

それで、戻ってから早速調べてみました。
数年前から販売されているので、「新しもの見っけ!」というわけではありませんが、でもそれだけ継続して使われているということは、安心できるということかしら。

『NETATMO weather station』ネタトモ ウェザーステーション

室内外の気象を測定し、スマホやタブレットなどで見ることができるフランス製の測定機器です。室内モジュールと室外モジュールが1セットになっていて、それぞれ以下の項目が測定できます。
【室内モジュール:気温、湿度、気圧、CO2濃度、騒音】
【室外モジュール:気温、湿度】

既存のデータロガーにはない、CO2濃度や騒音が測定できるのは面白いですね。高断熱高気密住宅では換気のことがよく言われますので、自分のいる部屋のCO2濃度を知ることは、よりよい空気環境を心がける意味でも役に立ちそうです。それに、CO2濃度が高いとか温度が低いなどの異常値のときには、アラート機能で教えてくれるそうです。

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データは、専用の無料アプリ(iosやAndroid)でスマホやタブレットで見ることができ、5分毎にデータが記録されるので、設置した現地に行かなくても、手軽に、リアルに状況を知ることができます。そして、絵やグラフを多用しているので、ビジュアル的にも解りやすく、楽しむことができます(「測定」といった堅苦しさはなく、楽しむという感じです)。

データは本体には記録されずメーカーのクラウドにありますので、必要な時はダウンロード(csv形式)して保存します。この手のものは便利ですが、メーカーが将来的にこのサービスを中止したら、その時は使えないものになってしまうのは否めませんね。

気になるお値段ですが、Amazonで2万数千円(2/22現在23,976円)で購入でき、室内モジュールは最大3つまで追加できます。「おんどとり」と比べると少々お安目かと思います。また、気象データを測定・保存するだけでなく、過去のデータを分析し、未来(気温、雨、風、日射、UVなど)を予測するほか、風速計や雨量計のオプションもあります。

それから、登録するとデータをいくつもの端末で見ることができます。そこで早速、手の物語さんに購入していただき(^^;)、使っていただきました。このように横浜のMOON設計で、浜松の手の物語さんの事務所の室内環境を知ることができます。工務店さんもモデルハウスなどに置いておくと、事務所にいながら様子が分かりますね。

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自社で建てた家が、実際にどんな温熱・空気環境かを知るには、とってもお手軽でスマート、そしてなんといっても美しいフォルムが魅力です。お客さまにもお勧めできるモノだと思います。


村田むらた 直子なおこ
muranao一級建築士事務所MOON設計代表。
北海道生まれ。室蘭工業大学建築工学科卒業。
寒冷地住宅の研究を経て、システム住宅の開発や工務店の標準化に取り組みながら、家を造る側の仕組み作りをサポートする。

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