スイス・イタリア語圏大学 メンドリシオ建築アカデミーのプロデュース及び同大学教授フランツ・グラフ (Franz Graf)とフランチェスカ・アルバーニ(Francesca Albani)によるキュレーション、ミラノのアンジェロ・マンジャロッティ・アーカイブの協力よる「アンジェロ・マンジャロッティ 構築のリアリティ」(Angelo Mangiarotti – La tettonica dell’assemblaggio)展は、戦後の文化的景観に深い印象を与えたミラノの建築家・デザイナー・彫刻家、アンジェロ・マンジャロッティ(1921〜2012)の最も重要な建築作品の軌跡を紹介 する展覧会です。
2006 年にメンドリシオ建築アカデミー大学で開始されたマンジャロッティ建築の研究の成果として、2015年9月 17日より、10月25日まで同大学で開催された本展は、その後、ヴィンタートゥール市の ZHAW Department Architektur(2016年10月4日〜10月20日)、チューリッヒの Architekturforum(2017年6月1日〜7月14日)、ジュネーブの Pavillon Sicli(2018年8月31日〜9月16 日)とスイス内を巡り、今年の5月にはイタリア、ノヴァラ市の Castello Visconteo Sforzesco 城内で催されました(2019年5月10日〜6月2日)。今回の東京展は6番目の開催となります。
本展では、住宅や工場、展示施設等の異なる作品を介し、マンジャロッティの行った独特な構築方法である建築表現を考察し、デザイナーかつ製造者であった彼の偉大な功績に焦点を当てることを目的としています。
マンジャロッティ建築の研究では、デザインするもののスケールの大小に関わらない、素材の機能を存分に引き出したシンプルで基本的な形態へのアプローチが彼のプロダクトデザイン作品に見出され、同時に、プロジェクトを通して人や環境の向上を試みる彼の論理的なデザインに対する考えの起点も示唆しています。
また、東京展を記念し、新しい展覧会カタログが OPA Press 社より出版されます。
Academy Press Mendrisio による初版カタログに掲載されたフランツ・グラフ、フランチェスカ・アルバーニ、アンナ・マンジャロッティ、堀川絹江による論説文に加え、槇文彦の寄稿、鈴木敏彦の序文、マンジャロッティ・アソシエイツ・ジャパンによるインダストリアルデザインのコラム、川上元美のあとがきが記載され、写真家ジョルジョ・カザリの画像を使用した日英バイリンガルの書籍です。
記
日時:2019年9月13日(金)〜29日(日) 11:00~18:00 (休館日なし)
会場:イタリア文化会館 エキジビションホール(東京都千代田区九段南2-1-30 最寄駅:東京メトロ東西線、半蔵門線、都営新宿線九段下)
入場無料
主催:スイス・イタリア語圏大学 メンドリシオ建築アカデミー、イタリア文化会館
特別協力:マンジャロッティ・アソシエイツ・ジャパン、工学院大学鈴木敏彦研究室
協力:アンジェロ・マンジャロッティ・アーカイブ
メインパートナー:Agapecasa、 Vetreria Vistosi 社
お問い合せ:イタリア文化会館Tel.03-3264-6011(内線13,29,24) eventi.iictokyo@esteri.it
http://www.iictokyo.esteri.it
【記念講演会】
日時:2019年9月13日(金) 18:30 – 20:30 (開場 18:00)
会場:イタリア文化会館 アニェッリホール
入場無料
お申し込み:https://iictokyobooking.net/rsv/1241/
お問い合せ:イタリア文化会館Tel.03-3264-6011(内線13,29,24) eventi.iictokyo@esteri.it
http://www.iictokyo.esteri.it
プログラム [日伊同時通訳付]
第一部 基調講演 フランツ・グラフ(メンドリシオ建築アカデミー大学教授、本展覧会キュレーター) 槇文彦 (建築家)
第二部 パネルディスカッション フランチェスカ・アルバーニ(メンドリシオ建築アカデミー大学教授、本展覧会キュレーター) 鈴木敏彦(工学院大学鈴木敏彦研究室)
川上元美(マンジャロッティ ・アソシエイツ・ジャパン)
濱口オサミ(マンジャロッティ ・アソシエイツ・ジャパン)
Agapecasa (本展メインパートナー)
Vetreria Vistosi s.r.l. (本展メインパートナー)
モデレーター:堀川絹江(マンジャロッティ ・アソシエイツ・ジャパン)
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