「手の物語」というネーミング
「手の物語」が取り扱うモノのほとんどは、住まい関連の「半製品」です。
取り付けたら完了の「製品」ではなく、設計する人や、工事する人の手を必要とし、手によって「カタチ」が与えられ、手によって「場」が紡ぎだされ、そこに、さてどんな「物語」が生まれるのか、期待をこめて、この名前をつけました。
普通のweb通販と違うところ
web通販というと、「今、買うのが最安値」「すぐに申し込もう」というノリのものです。
このネットが取り扱う「半製品」は、用いるにあたっては、建築主に理解をもとめ、設計者と工務店に、技術の習得をもとめ、完成までに、長い時間を要する共感・熟成のweb通販です。
レイチェル・カーソン著
上遠恵子訳
新潮社刊
「手の物語」のコンセプトは、
センス・オブ・ワンダー
センス・オブ・ワンダーとは、自然を受け入れよう、それはすばらしい結果を生む、という考え方です。
この言葉は、『沈黙の春』を書き著した、レイチェル・カーソンのもう一冊の本のタイトル名です。
『沈黙の春』(上遠恵子・訳 偕成社)は、「ここをおとずれる生き物の姿もなく、沈黙が支配するだけ」という書き出しで知られ、農薬をはじめとする化学物質の危険性を1960年代初頭に指摘した本です。この本が、自然を壊すことへのおそれを書いた本だとすれば、『センス・オブ・ワンダー』(上遠恵子・訳 新潮社)は、自然を受け入れ、人のチカラを讃える本です。
「子どもといっしょに自然を探検するということは、まわりにあるすべてのものに対するあなた自身の感受性にみがきをかけるということです。それは、あなたの目、耳、鼻、指先のつかいかたをもう一度学び直すことなのです」
自然はやさしいだけではない、難解な自然をコントロールする。
自然はいつも「やさしいばかり」ではありません。太陽エネルギーはすばらしいけれど、夏のきつい日射や、冬の季節風は受け入れたくありません。そよ風は気持ちいいけれど、強風は、ときに猛威を振います。
受け入れる自然と、受け入れたくない自然とをコントロールするには技術を必要とします。私たちが用意するメニューはそのコントロールを手助けするツールです。ヨットの帆は、風を受けて太平洋の海原を疾駆します。嵐が来ると、帆をたたみます。車輪は、傾斜があると動きます。傾斜がきついとブレーキでコントロールします。家のひさしは、太陽高度の低い冬は部屋に太陽熱を呼び込み、夏には遮熱に役立ちます。
代表プロフィール
小池 一三
1946年京都市生まれ。1987年にOMソーラー協会を設立し、パッシブソーラーの普及に尽力。その功績により、「愛・地球博」で「地球を愛する世界の100人」に選ばれる。「近くの山の木で家をつくる運動」の提唱者・宣言起草者として知られる。雑誌『チルチンびと』『住む』などを創刊し、編集人を務める。(財)住宅建築省エネルギー機構理事、国交省「木の家から林業再生を考える委員会(委員長/養老孟司)」委員などを歴任。【主な現職】一般社団法人町の工務店ネット代表/手の物語有限会社代表取締役/住まいマガジン「びお」編集人。
会社概要
社 名 | 手の物語有限会社 |
所在地 | 〒432-8044 静岡県浜松市中区南浅田2丁目2−1 TEL:053-570-9012 / FAX:053-570-9017 |
設 立 | 2005年6月 |
資本金 | 21,000,000円 |
代表者 | 代表取締役 小池 一三 |
事業内容 | 半製品の開発・販売、再生可能エネルギーに関する研究・開発・技術の提供、環境共生建築の設計・情報・教育研修等、住宅に関するコンサルティング・企画の立案・刊行物等情報の提供、書籍・カタログ等の企画・編集・デザイン・制作 |
手の物語・町の工務店ネット 共働社屋