◆もっと知りたい「びおソーラー」◆05

日本の暑さは、高温だけでなく、アジア的蒸し暑さによります。
蒸暑気候の乗り切りは、「冷」ではなくて、「涼」で行くのが健康的です。

夏のびおソーラー

熱帯夜に見舞われる日があります。
でも、星空が出ていたら、宇宙からの放射冷却が活動を開始します。
日中、熱を持った植物の葉や建物の外壁などに水滴が着くのは、宇宙の絶対温度マイナス273℃によって、地表が放射冷却されるからです。
この大地を潤してくれる冷却空気を、室内に取り入れて、寝苦しくない夜をつくるのが、夏の夜の〈びおソーラー〉の働きです。

※放射冷却を効果的に働かせるには、日中、太陽が灼いた屋根の熱を、いかに室内に到達させないかが大切です。私たちは、木質断熱材60kg/㎥以上を推奨しています。

夏の室温

上の図は、東京都に建つびおソーラーの家の室温をシミュレーションしたものです。
薄ベージュの範囲が18〜27℃(快適な温度)、薄茶が15〜30℃(やや快適な温度)の範囲です。自然室温で暮らせる家。冷房を併用するとしても、その負荷が少なくて済むことが読み取れます。

机上実験(シミュレーション)建物条件
■場所:東京都 ■断熱条件:次世代省エネルギー基準 ■熱損失係数(断熱性能・Q値):1.7W/㎡K ■床面積104.34㎡(31.52坪) ■屋根:中密度木質繊維板(300mm) ■外壁:中密度木質繊維板(60mm)+低密度木質繊維板(120mm) ■窓:金属&樹脂製複層ガラス 南面・西面に外付けブラインド・断熱内戸 ■夏:自然通風(窓を開ける)=換気回数約10/h

夏至の地球

夏至(東京:緯度=35.6度)
計算式「90-35.6+23.4=77.8」
札幌では約70度。沖縄那覇は約87度。北に行くほど太陽高度は低くなります。
夏至は太陽が天球上で最も北に位置する日です。昼間が最も長くなり、夜が最も短い日となります。東京の場合でみると、夏至の日の太陽の南中高度は77.8度もあって、頭の上に位置します。冬至の南中高度は31度なので、その差は47度もあります。けれど、朝日、夕日が家を照らします。ことに西日の照り返しはきつく、耐え難い暑さをもたらします。いかにそれを遮るか。日本の住まいの夏対策は、これにつきます。というわけで、この住まいでは緑のカーテンで日を遮り、打ち水などをして涼風を呼び込む工夫をしています。

日本の夏は、インドシナ(熱帯雨林気候)の蒸し暑さ

熱帯雨林気候

色が付いている部分(グレイ以外)が「熱帯雨林気候」

この国は、冬もきついけど、夏もきつい国

8月のパリの気温は18.6℃、東京はそれより9℃近く高く、大阪の気温は熱帯地域のジャカルタやシンガポールより高いのです。大阪の1月の平均気温5.8℃と、8月の気温との温度差は22.6℃もあります。仙台でも、冬はパリより気温が低く、夏はパリより気温が高いのです。
ドイツや北欧では、夏は冷房しません。日中の直射日射はきついけど、日陰に入ればしのげます。彼らは、タープテントを利用したり、外付ブラインドの活用など、日射遮蔽に工夫を凝らすことで、エアコンを回さなくて済むようにしています。そこが、日本と北ヨーロッパの夏との決定的な違いです。

8月の気温と降水量(1971〜2000年までの平均値)

8月の気温と降水量

エアコンが家庭に入ったのは1958年以降

日本の家庭にエアコンが入ったのは、それほど昔のことではありません。それまでは、窓を大きく開けて、もっぱら通風で涼を得ていました。日本の夏は高温多湿です。蒸し暑さを除去するのに、最も有効な方法は風です。
毎秒1mの風は、約1℃、体感温度を下げてくれます。この方法は「涼」であって、「冷」ではありませんでした。
導入された当初は、エアコンとは呼ばないで、「クーラー」と呼びました。この頃は、そう呼ぶこと自体に喜びがありました。デパートは、クーラーをいっぱいに利かすことがサービスとばかりに冷やし、冷やし過ぎによる冷房病を惹起させたのでした。       
エアコンと呼び慣わされるようになったいまも、エアコンは、通風による涼と比較すると強烈で、それに身体が慣れると、四六時中エアコンを回すようになります。

仙台でもクマゼミが鳴くようになった

かつて、大阪と東京では、夏のセミの鳴き声が違うといわれました。夜明けを待ち構えていたように鳴くのは同じですが、大阪のそれは「シャー・シャー・シャー」、関東のそれは「ジー・ジー」と鳴きました。2005年に、クマゼミが東京に出没したという新聞記事が出ました。それが今は仙台まで北上しました。
東京以南の都市部では、エアコンを回さないで自然室温で人が暮らせるのは、あと30年程度といわれます。ここ10年、熱中症で亡くなる人が増えました。熱中症とは、体の中と外の暑さによって、発汗による体温調節などができなくなり、その失調状態により、全身の臓器が機能不全に陥ることをいいます。

先ずは、風を受け入れる「箱」をつくること

熱中症が伝えられる中で、蒸暑地域ではエアコンは必須のものになりつつあります。夏日、風が淀んで動かない日は、身体の弱い人には堪えます。そんな日はエアコンを回せばいいのです。けれども、いい風が吹いている日は、窓をいっぱいに開けて風を呼び込みます。
そういうメリハリのある生活が、闊達な身体活動を促し、息苦しい夏の生活に潤いをもたらしてくれます。

cat01

半製品一覧

  1. jpanel-img03
  2. almhisashi
  3. e_meso
  4. wip
  5. e_shamei2
  6. hyouganatu02
最近の記事 おすすめ記事
  1. メソポア珪藻土チラシお試しキャンペーンo
  2. msh_ks004
  3. msh_ks003
  4. msh_ks002
  5. msh_ks001
  6. msh_mk012
  7. msh_mk011
  1. p_watashi01
  2. p_tanou01
  3. netatmo_photo
  4. kamakura
  5. image02
  6. p_sukura02

    2017.07.13

    Sukura(浜松)
  7. firstframe