わたしの家。(川西)

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設計・施工:株式会社グートンライフ(川西市)

川西市に広がる丘の上に、多田グリーンハイツは位置する。6212世帯(2015年現在)が暮らす街。
最盛期の元気を失いつつある町角に建つこの家は、この街を愛する人たちが、わがニュータウンに再び活気を取り戻そうとする足がかりのように見えてくる。

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「ただいま」
前を通る人も、帰宅時にはそう声をかけたくなるような家。
だから「わたしの家。」と言うのか。夕暮れ時にこの家を見たとき、なるほどなと得心した。

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この家があたたかさを感じさせてくれるのは、素材や照明の影響だけではない。中に入ると、薪ストーブが目に飛び込んでくる。

最近のリビングは、テレビを見る部屋でしかない場合が多いが、火を囲むと、違った家族の団居が生まれる。
子どもたちもご夫婦も、実に楽しそうに暮らしている。

このリビングは、ファミリー空間として実にちょうどいい広さだ。たくさんの友達がやってきても、それぞれの居場所がつくれる空間もあり、階段に腰掛けたり、2階の手すりに肘をかけて見下ろせば、ちょっとしたコンサートを開くこともできそうだ。

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室内で広さを感じるのは、リビングの天井が高いからだけではなく、階段上の2階やダイニングキッチン、玄関の天井の低さや、開口部との関係が絶妙だからだろう。

贅沢に使われた木が、縦、横の直線を強調して、「和」のイメージをつくりだす一方で、この線を消し去る「モダン」との不思議な融合が試みられている。両者はせめぎ合っているようで、実は溶け合っていて、それがこの家の心地よさを生んでいる。

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天井が低く落ち着きのあるキッチンからは、家事をしながらリビングが見渡せ、同時に独立した距離感も保っている。

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屋根には、煙突の向こうに5枚の集熱パネルが並ぶ。
薪ストーブの効率を考慮し、室内循環機能を追加した特別仕様となっている。

「冬は暖かいですよ。以前住んでいた家とは全然違います。」というのは、奥さんの声。
エアコンと違い、直接風が当たらないから、じんわりとやさしい暖かさを感じるのは、輻射式ならではの特徴だ。

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