馬路村森林組合事務所(土佐)

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設計:建築舎KIT(高知市)
施工:株式会社建築工房縁e(高知市)

高知の県木に指定されている銘木「魚梁瀬(やなせ)杉」は、江戸時代には「御留山(おとめやま)」として土佐藩の保護を受け、幕府に献上された由緒ある材だ。
その分布は、高知県馬路(うまじ)村魚梁瀬地区を中心としており、この木目の美しい材は大切に守り育てられ、利用されてきた。
そんな、地域の森林組合事務所が新築された。

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外から眺めると、大屋根と杉板大和張りの黒い外壁がシャープな印象を生むが、
木製の玄関ドアを抜けると、CLT壁が目に飛び込んできて、
木目の美しい、落ち着いた空間が広っていることに驚く。

魚梁瀬杉のお膝元、馬路村森林組合事務所の面目躍如。
カウンターには大口径の輪切りの原木が使われているのが特徴的だ。
その横には、魚梁瀬杉の銘木板が用いられている。
馬路村内から、地域サプライとして供給された、誇りある材だ。

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びおソーラーの立ち下りダクトは、2階では会議室内、1階では廊下に、
スパイラルダクトとしてあらわしとなっている。

集熱パネル6枚から暖かい空気を引っ張ってくるため、
風量の大きいファンボックスを選択し、内径φ200のダクトを通しているため、
ダクトがやや太く見えるかもしれない。

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6枚の集熱パネルは縦型を選択。
圧巻の流れ長さを利用し、屋根には予備集熱面をたっぷりと取っている。

鉄板屋根の下、予備集熱面で暖まった空気が集熱パネルに流れ込むため、
より集熱温度を上げることができる仕組みだ。

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工夫は他にもある。

上の写真は事務室だが、一見床吹出し口が見当たらない。
棚の下の部分をよく見ていただければわかるが、小さな無双窓が並んでおり、
ここが吹出し口となっている。

無双窓なので、開け閉めすることで、風量の調整も思いのままだ。

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この建物の屋根はほぼ真南を向いているが、写真でわかる通り、
西側には急峻な崖がある。
午後は早い時間に日射がなくなってしまうだろう。

しかし、この建物は住宅ではなく事務所なので、夜間の心配まではする必要がなく、午前中の太陽の熱を床下に蓄熱し、日が陰った午後も輻射熱で暖かく過ごすことができる。

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2017年、江戸時代から残るとされる魚梁瀬の天然杉の伐採事業が休止されたという。時を同じくして、馬路村森林組合事務所が建て直された。
人工林の杉が樹齢130年を迎えるまで、あと20年ほど残っているという。
伐採が活発となるその頃には、この建物に使われた木材も飴色に変化し、経年による美しさを湛えていることだろう。

全国111地点シミュレーションでいうと、馬路村は「高知」のデータをご参照ください。

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